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2011.06.28 Tuesday/01:51 | ![]() |
SONY MDR-ZX700 バランス対応改造 |
この記事と同じ内容ですが、違う機種なので一応アップしてみます。
MDR-ZX700は、SONYのポータブル/モニタリング系のハイエンド機種Z1000の流れを汲んだ低価格ハイコストパフォーマンス機種です。Z1000との違いはハウジング等がプラスチックになっておりコストカットされており、若干カラーリングも違いますが外観はかなり似ています。また、肝心のドライバー部分はネオジムを使った強力な磁束でスペック上は同等ですが、振動板がZ1000が新開発の液晶フィルムでZX700が従来よりあるPET振動板です。
音の傾向の違いはそこまで大きくないですが、裏を返せばZ1000はZX700の完全上位機種ともいえるかもしれません。あと、低域は若干Z1000のが豊富なように思います。どちらにしろ、そこまで低域は強くないシリーズです。

ZX700は、上位機Z1000の譲りの快適な装着感がまずこの価格帯で一番の驚きです。ヘッドバンドも合皮系と思いますが、ふかふかで軽量なのも相まって負担を感じません。また、イヤパッドも合皮系ですが、ふかふかかつしっとりでUltrasoneとかHD25とか、CD900STみたいないかにもビニールという感じがなくもっちりしつつ汗もそんなに気になりません。パッドの角度と深さはちょうどよく、音漏れは少なめです。(ただし、ハウジング外部に圧抜きの穴があるのでそこから多少は漏れます。電車で大音量ださなければ問題ないレベル)
下写真のソニーロゴ上部にこっそり見えるのが圧抜きの穴です。

付属品は延長ケーブルだけだったはずです。安っぽい袋でいいから収納袋は欲しかったところですが、価格を考えれば文句はありません。
肝心の音質は中高音よりのフラットです。特に中域は価格を無視してもかなり良いと思います。高域は量も適度でそこそこ伸びますし、密閉型特有(特に低価格品)の籠もりはほとんど感じられません。その代わり、少し荒れたり雑に感じることもありますが音源によってはそれも味に思える程度と捉えています。
低域はやや控えめですが、想定していた以上にしっかり沈みます。とはいえ、プラスチックのハウジングのせいかたまにある帯域で若干共振というか、ビビリを感じる時も… それなりにしまっていて質は悪くありませんが、低音大好きな方にはオススメしません。
片出しの3.5mmプラグですが、取り回しもよくこの価格帯(実売6000〜9000円)では比べられる機種は皆無に思います。
使っていて気になったのが、どうもチャネルセパレーションがよろしくない… 良く言えばゲームしたりゆっくりビデオ鑑賞するには疲れずいいのかもしれませんがどうしても気になる、ということで壊す覚悟で分解。
アレ?無加工でHiroseのバランス端子付けられそうじゃない?と思った瞬間に作業開始、あっという間にバランス対応です。内部はそこまで余裕がないので、難易度はUltasone DJ1Proより若干上ですが面倒なだけで難しい部類には入りません。根気もそんなにいりません。DJ1Proはスイーベルするので作業しやすいですが、こっちはそうもいかないのでヘッドバンドの圧力との闘いですね。
作業自体はDJ1Proとほとんど同じなので割愛します。ひとつ注意点があり、内部でHirose端子を固定するときに結構強めにアールがかかっているので付属の金具だけでは固定しきれない恐れがあります。ですので、グルーガンか接着剤での固定をオススメします。(一度固定しきれておらず、内部断線してしまいました)

特別なにかしたわけではありませんが、ぴったりサイズとなっています。ハウジング内部は色々と工夫をしている(?)ようで配線が噛まないように配慮して作業する必要があります。
バランス対応改造後、バランスアンプ、シングルエンド変換アダプタそれぞれで聞いてみましたが、素性の良さがモロに効果に出ているようでそれまであったなんともいえない不明瞭感、チャネルセパレーションの悪さ、ハイ伸び、ローの制動感、解像度すべて改善されました。DJ1Proの時はそこまで感動はなく、「ケーブル交換が楽になったぜ」程度でした。が、MDR-ZX700はかなり変化がありやった甲斐がありました。それも別物になったわけでなく不満点が改善されたので、大変満足です。
値段も7000円くらいと非常に手頃で、こうやって遊べる機種で今のお気に入り機種の一つですね。
MDR-ZX700は、SONYのポータブル/モニタリング系のハイエンド機種Z1000の流れを汲んだ低価格ハイコストパフォーマンス機種です。Z1000との違いはハウジング等がプラスチックになっておりコストカットされており、若干カラーリングも違いますが外観はかなり似ています。また、肝心のドライバー部分はネオジムを使った強力な磁束でスペック上は同等ですが、振動板がZ1000が新開発の液晶フィルムでZX700が従来よりあるPET振動板です。
音の傾向の違いはそこまで大きくないですが、裏を返せばZ1000はZX700の完全上位機種ともいえるかもしれません。あと、低域は若干Z1000のが豊富なように思います。どちらにしろ、そこまで低域は強くないシリーズです。

ZX700は、上位機Z1000の譲りの快適な装着感がまずこの価格帯で一番の驚きです。ヘッドバンドも合皮系と思いますが、ふかふかで軽量なのも相まって負担を感じません。また、イヤパッドも合皮系ですが、ふかふかかつしっとりでUltrasoneとかHD25とか、CD900STみたいないかにもビニールという感じがなくもっちりしつつ汗もそんなに気になりません。パッドの角度と深さはちょうどよく、音漏れは少なめです。(ただし、ハウジング外部に圧抜きの穴があるのでそこから多少は漏れます。電車で大音量ださなければ問題ないレベル)
下写真のソニーロゴ上部にこっそり見えるのが圧抜きの穴です。

付属品は延長ケーブルだけだったはずです。安っぽい袋でいいから収納袋は欲しかったところですが、価格を考えれば文句はありません。
肝心の音質は中高音よりのフラットです。特に中域は価格を無視してもかなり良いと思います。高域は量も適度でそこそこ伸びますし、密閉型特有(特に低価格品)の籠もりはほとんど感じられません。その代わり、少し荒れたり雑に感じることもありますが音源によってはそれも味に思える程度と捉えています。
低域はやや控えめですが、想定していた以上にしっかり沈みます。とはいえ、プラスチックのハウジングのせいかたまにある帯域で若干共振というか、ビビリを感じる時も… それなりにしまっていて質は悪くありませんが、低音大好きな方にはオススメしません。
片出しの3.5mmプラグですが、取り回しもよくこの価格帯(実売6000〜9000円)では比べられる機種は皆無に思います。
使っていて気になったのが、どうもチャネルセパレーションがよろしくない… 良く言えばゲームしたりゆっくりビデオ鑑賞するには疲れずいいのかもしれませんがどうしても気になる、ということで壊す覚悟で分解。
アレ?無加工でHiroseのバランス端子付けられそうじゃない?と思った瞬間に作業開始、あっという間にバランス対応です。内部はそこまで余裕がないので、難易度はUltasone DJ1Proより若干上ですが面倒なだけで難しい部類には入りません。根気もそんなにいりません。DJ1Proはスイーベルするので作業しやすいですが、こっちはそうもいかないのでヘッドバンドの圧力との闘いですね。
作業自体はDJ1Proとほとんど同じなので割愛します。ひとつ注意点があり、内部でHirose端子を固定するときに結構強めにアールがかかっているので付属の金具だけでは固定しきれない恐れがあります。ですので、グルーガンか接着剤での固定をオススメします。(一度固定しきれておらず、内部断線してしまいました)

特別なにかしたわけではありませんが、ぴったりサイズとなっています。ハウジング内部は色々と工夫をしている(?)ようで配線が噛まないように配慮して作業する必要があります。
バランス対応改造後、バランスアンプ、シングルエンド変換アダプタそれぞれで聞いてみましたが、素性の良さがモロに効果に出ているようでそれまであったなんともいえない不明瞭感、チャネルセパレーションの悪さ、ハイ伸び、ローの制動感、解像度すべて改善されました。DJ1Proの時はそこまで感動はなく、「ケーブル交換が楽になったぜ」程度でした。が、MDR-ZX700はかなり変化がありやった甲斐がありました。それも別物になったわけでなく不満点が改善されたので、大変満足です。
値段も7000円くらいと非常に手頃で、こうやって遊べる機種で今のお気に入り機種の一つですね。